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犬の汗の仕組みと暑さ対策5選【獣医師監修】

犬はどうやって汗をかくの?答えは肉球からです!人間とは違って、犬は全身から汗をかくわけじゃありません。実はうちの柴犬も夏場、フローリングにちょっと湿った足跡をつけることがあって、「あ、今汗かいてるんだな」ってわかるんです。犬の汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があって、体温調節に使われるのは主に肉球にあるエクリン腺だけ。でもこれだけでは十分に涼めないから、犬はパンティングや血管を広げることで体温を下げているんです。この記事では、犬の汗の秘密から効果的な暑さ対策まで、実際に我が家で実践している方法も交えて詳しく解説します。愛犬を熱中症から守るために、ぜひ最後まで読んでくださいね!

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犬はどうやって汗をかくの?

意外な汗の場所

私たち人間は暑いと顔や脇の下から汗がダラダラ出ますよね。でも犬の場合、主に肉球から汗をかくんです。実はこれ、犬の体温調節にはあまり効果的じゃないって知ってました?

犬の汗腺には2種類あります:

汗腺の種類 場所 役割
エクリン腺 主に肉球 少量の体温調節
アポクリン腺 全身 フェロモン分泌

犬の汗は臭わない?

「犬の汗って臭いんじゃない?」と思うかもしれませんが、実は犬の汗はほとんど無臭です。人間の汗臭さは、汗と皮膚の細菌が混ざることで発生しますが、犬の場合は違います。

アポクリン腺から出るフェロモン入りの汗も、私たち人間には感知できません。でも他の犬にはちゃんと伝わっているんですよ!散歩中に犬同士がお互いの匂いを嗅ぎ合う光景、見たことありますよね?あれは犬たちのSNSみたいなものなんです。

犬の体温調節の仕組み

犬の汗の仕組みと暑さ対策5選【獣医師監修】 Photos provided by pixabay

パンティングの効果

犬がハァハァと舌を出して息をするのを見たことありますか?あれを「パンティング」と言います。実はこれ、犬にとって最も効果的なクールダウン方法なんです。

パンティングでは、犬は空気を素早く吸い込み、湿らせて吐き出します。この時に気道の水分が蒸発して、体を冷やす効果が生まれるんです。うちの柴犬は散歩の後、必ず水をガブガブ飲みます。みなさんも愛犬がパンティングしていたら、すぐに水をあげてくださいね!

血管拡張の働き

犬は血管を広げることでも体温を下げます。血管が拡張すると、温かい血液が体の表面近くに移動し、外気で冷やされるんです。

特に顔と耳が効果的で、暑い時に犬の耳が赤くなるのはこのため。うちのゴールデンレトリバーは夏場、耳が真っ赤になって「暑いよ~」と訴えてきます。そんな時はクールマットの上でゴロンとさせてあげると、すぐに気持ちよさそうに寝ちゃいます。

犬を剃るのは正解?

ダブルコートの犬の場合

「暑いから毛を短くしてあげよう」と思うかもしれませんが、実は逆効果になることも。特にシェパードやハスキーなどのダブルコートの犬種は、毛が断熱材のように働いて、外気の熱が直接皮膚に伝わるのを防いでいるんです。

さらに被毛は紫外線や寄生虫からも皮膚を守っています。去年の夏、近所のハスキーがサマーカットしたら、かえって暑がるようになったという話を聞きました。

犬の汗の仕組みと暑さ対策5選【獣医師監修】 Photos provided by pixabay

パンティングの効果

プードルやヨークシャーテリアなどシングルコートの犬種なら、毛を短くしても大丈夫です。むしろ暑さ対策になることも。でも切りすぎると日焼けの原因になるので注意が必要です。

「じゃあうちの犬はどっち?」と迷ったら、獣医さんやトリマーさんに相談するのがベスト。うちのミニチュアダックスはシングルコートなので、夏前には少し短くしてもらいます。

熱中症の危険信号

見逃せないサイン

犬の平熱は38~39度くらい。これが41度を超えると命の危険があります。次の症状が出たらすぐに動物病院へ連れて行ってください

  • 異常なほどハアハア息をする
  • 歯茎が真っ赤になる
  • ヨロヨロ歩く
  • 大量のよだれ
  • 嘔吐やけいれん

去年の夏、公園でボール遊びをしていたラブラドールが突然倒れるのを見かけました。飼い主さんがすぐに水をかけて救急車を呼び、一命を取り留めたそうです。本当に他人事じゃありません。

特に注意が必要な犬

パグやブルドッグなどの短頭種は、もともと呼吸がしづらいので熱中症リスクが高いです。子犬や老犬も要注意。うちの14歳のチワワは夏場はクーラーの効いた部屋でゆっくり過ごさせています。

愛犬を涼しくする方法

犬の汗の仕組みと暑さ対策5選【獣医師監修】 Photos provided by pixabay

パンティングの効果

犬は人間のように汗でうまく体温調節できません。だから私たちが気をつけてあげる必要があります。

・いつでも新鮮な水が飲めるようにする
・暑い時間帯のお散歩は避ける
・クールマットや保冷剤を活用する
・エアコンで室温管理

「車でちょっとだけなら大丈夫」は禁物です。真夏の車内はたった10分で50度を超えることも。去年、スーパーの駐車場で窓を少し開けた車の中に犬を残している人を見かけ、店員さんと一緒に注意したことがあります。

おすすめのクールアイテム

我が家で活躍している暑さ対策グッズを紹介します:

  1. ひんやりジェルマット - 犬が自分から乗ってくれる
  2. 冷却バンダナ - 散歩時に首元を冷やしてくれる
  3. 自動給水器 - いつでも新鮮な水が飲める

犬の暑さ対策は、飼い主のちょっとした気遣いで大きく変わります。今年の夏は、愛犬と一緒に快適に過ごしてくださいね!

犬の汗腺の意外な事実

汗腺の進化的な役割

犬の汗腺が肉球に集中しているのは、実は進化的な理由があるんです。野生時代の犬は、獲物を追いかける時に肉球から出る汗で滑り止めの役割を果たしていました。

今でもあなたが愛犬の肉球を触ると、ちょっと湿っていることがありますよね?あれは汗腺が働いている証拠です。でも面白いことに、肉球の汗は緊張やストレスでも分泌されるんです。動物病院で診察台に乗せた時、肉球が湿っているのを見たことありませんか?

犬種による汗腺の違い

実は犬種によって汗腺の働きに違いがあるって知ってました?例えば、北方原産の犬種は汗腺が少なめで、逆に暑い地域原産の犬種は発達している傾向があります。

犬種タイプ 汗腺の特徴 適応環境
北方系(ハスキーなど) 汗腺が少ない 寒冷地向け
砂漠系(サルーキなど) 汗腺が発達 暑さに強い

我が家の柴犬は日本原産なので、そこそこ暑さに強い方ですが、それでも真夏はぐったりしています。犬種によってこんなに違いがあるなんて、驚きですよね。

パンティングのメカニズム

舌の特殊な構造

犬がパンティングする時、舌をベローンと出すのには理由があります。実は犬の舌には特殊な血管ネットワークが発達していて、ここで効率的に熱を放出できるんです。

うちの犬が暑い日に舌を出してハァハァしているのを見ると、つい「大丈夫?」と心配になりますが、これは犬にとってのエアコンのようなもの。でも、パンティングが止まらない時は要注意です。水分補給をしっかりさせてあげましょう。

呼吸数の変化

「犬の呼吸が急に速くなったけど、これって普通?」と心配になる飼い主さんもいるでしょう。実は犬の正常な呼吸数は1分間に10~30回程度ですが、パンティング時には100回以上にもなることがあります。

でも、これがずっと続くようなら熱中症の可能性も。我が家では夏場、愛犬の呼吸数を時々チェックするようにしています。スマホのストップウォッチで30秒間数えて2倍するだけで簡単に測れますよ。

被毛の意外な機能

天然のエアコンシステム

犬の被毛はただの飾りじゃありません。実は断熱材とエアコンの両方の役割を果たしているんです。冬は暖かく、夏は涼しく保つ仕組みが備わっています。

被毛の間に空気の層ができることで、外気温の影響を和らげているんです。だからむやみに毛を刈ってしまうと、この機能が失われてしまうんですね。去年、知り合いのシェパードがサマーカットしたら、かえって暑がるようになったという話を聞きました。

紫外線から守る役割

犬の皮膚は人間よりも薄く、紫外線の影響を受けやすいって知ってました?特に白い毛色の犬は日焼けしやすく、皮膚がんのリスクも高まります。

被毛は天然の日焼け止めのようなもの。だから毛を短くしすぎると、紫外線のダメージを直接受けてしまうんです。我が家の白いトイプードルには、夏場は犬用の日焼け止めも塗ってあげています。

意外な暑さ対策

水分補給のコツ

「水をたくさん飲ませればいいんでしょ?」と思いがちですが、実は飲み方にもコツがあります。一気に飲ませると胃に負担がかかるので、少量ずつ頻繁に与えるのがベスト。

我が家では、氷を少しずつ与えたり、水にフードを浸して水分補給を促したりしています。特に老犬は喉の渇きを感じにくいので、意識的に水分を取らせる必要があります。

散歩のタイミング

夏の散歩は早朝か日が落ちてからが基本ですが、実はアスファルトの温度もチェックが必要です。手の甲を5秒間地面につけてみて、熱いと感じたら犬には危険な温度です。

先日、夕方6時過ぎに散歩に行ったら、まだアスファルトが熱くてびっくりしました。愛犬の肉球を火傷から守るためにも、このチェックは欠かせません。

犬の体温調節の豆知識

耳の役割

犬の耳って、ただ聞くためだけにあるんじゃないんです。実は体温調節の要でもあります。耳には血管が集中していて、ここで熱を放出できるんです。

うちのコーギーは暑い日になると耳がぱっちり立って、血管が浮き出てくるのがわかります。犬によっては耳をバタバタさせて空気の流れを作り、冷却効果を高めている子もいますよ。

寝相でわかる暑さ

犬の寝相を見れば、暑がっているかどうかがわかります。お腹を出して寝転がっている時は、体を冷やそうとしている証拠。逆に丸まっている時は寒い時です。

我が家では、愛犬の寝相でエアコンの温度を調節することもあります。犬は言葉で伝えられない分、こうしたサインを見逃さないことが大切ですね。

E.g. :先生教えて!犬って汗をかくの?

FAQs

Q: 犬は本当に肉球からしか汗をかかないの?

A: はい、主に肉球から汗をかきます。正確に言うと、犬には全身にアポクリン腺という汗腺がありますが、これはフェロモンを分泌するためのもので、体温調節には使われません。体温調節に使われるエクリン腺は肉球に集中していて、うちの犬も暑い日にはフローリングにちょっと湿った足跡を残すことがあります。でも人間のようにべたべたになるほど汗をかくことはないんです。犬にとって汗をかくことは、私たちが思っているほど重要な冷却方法じゃないんですね。

Q: 犬のパンティングはどんな時に起こる?

A: パンティングは体温が上がった時興奮した時ストレスを感じた時によく見られます。我が家の柴犬は散歩から帰ってくると必ずハァハァ言いながら水を飲みます。これは運動で体温が上がったため。でも獣医さんに行った時も同じようにパンティングするので、緊張やストレスが原因の場合もあるんです。正常なパンティングは口を少し開けて軽く息をする程度ですが、舌をベローンと出して激しく息づかいをするようなら、熱中症のサインかもしれないので要注意です。

Q: 短頭種(パグなど)が特に暑さに弱い理由は?

A: 短頭種は鼻が短いために気道が狭く、効率的に呼吸ができないからです。近所のパグちゃんは、ちょっと散歩しただけですぐハァハァ言い出します。普通の犬なら問題ない気温でも、短頭種は熱がこもりやすく、パンティングでうまく体温調節できません。特にブルドッグやパグ、シーズーなどは要注意。我が家のチワワも小さな体なので、夏場はクーラーをつけて室温管理を徹底しています。短頭種を飼っている方は、暑い日の外出は早朝か夜遅くにするなど、特に気をつけてあげてください。

Q: 犬を暑さから守るための効果的な方法は?

A: 我が家で実践している3つのポイントを紹介します!1つ目は水をたっぷり用意すること。自動給水器を使うと便利ですよ。2つ目は散歩時間を調整すること。夏場は早朝か日が沈んでからにしています。3つ目はクールアイテムの活用。ひんやりマットは本当におすすめです!あとはエアコンで室温を28度前後に保つことも大切。去年から冷却バンダナも使い始めたら、散歩中のパンティングが減りました。愛犬の様子を見ながら、いろいろ試してみてくださいね。

Q: 犬の熱中症の初期症状はどんなもの?

A: 次の5つのサインを見逃さないでください!1) 異常にハアハア息をする、2) 歯茎が真っ赤になる、3) ヨロヨロ歩く、4) 大量のよだれ、5) 反応が鈍い。去年、公園でラブラドールが熱中症で倒れるのを目撃したことがあります。飼い主さんがすぐに水をかけて救急車を呼び、一命を取り留めました。もし愛犬にこれらの症状が出たら、すぐに体を冷やしながら動物病院へ連れて行ってください。特に子犬や老犬、短頭種はリスクが高いので、普段から注意深く観察することが大切です。

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